「おとなの小論文教室。」読書ログ

この本を手に取った理由

山田ズーニーが気になっていた

僕は,年明けから取り組んでいた就職活動の中で,姉から山田ズーニーさんの「おとなの進路教室。」というpodcastが参考になる,と勧められ,それを聞きながら就職活動に望んでいた.(おとなの進路教室。は,寿退社した人が復職した人や,会社をやめて起業した人が,山田ズーニーと対談する形のpodcastである.新卒のシュウカツの時に,会社に入ったあと,人は仕事に対してどう考えるかを知れたのは,会社を選ぶ時にとても参考になった)
彼女の発信する情報は,同じ部活の先輩からは聞けない帰宅部の先輩の意見という感じで,視点が斬新だけど的を得ていて,僕はとても面白いと感じていた.そのため,彼女の他の著作を手にとり,面白さの秘訣を知りたいと思った.特に,なぜ彼女はあのように的を得た表現ができるのかについて.そこで,表現することについての著作「おとなの小論文教室.」を手に取った.

表現について考えるところあり

「貧乏はお金持ち」にも書かれていた,今後自分の生活を自分で支えていく必要がある.会社に依存せずに自分の生活を支えるために,自分の価値を高めていく努力が重要だ.自分の価値を高める手段の一つとして,価値ある情報を発信する人として知られることがある.僕はブログという発信する場はあるのに,全然発信してない.価値ある情報のみ発信しようと思っていたが,価値ある情報を発信したいときには表現力がない.表現力を鍛えるためにも,毎日の生活を綴ってみようと考えた.

表現する対象として毎日の生活を選んだ理由は,先週の連休からずっと,僕はだらだらとした毎日を過ごしていたことに起因する.その日々では,まったく自分の望む毎日を過ごせていないと感じていながら,打開策を考えることがなかった.そのうちに,以前読んだ本「禅と内観」に,内観を終えた人は一日の終わりに,今日一日主人公たり得たか,を点検するというのを思い出した.そこで,毎日の生活を振り返る機会を,どうにかして設けようと思い,上の理由とあわせて毎日ブログに日々の生活を残すことにした.

得られたもの

そもそも,僕が何かを表現するっていうことは,僕は誰か,どんな考えを持ってるかということを他者に伝える作業だ.そのために,まず自分の立ち位置(何を得たいか,どこへいきたいか)をはっきりさせることが,表現することの原点にあり,その原点を考えることから本はスタートする.

自分のやりたいことは何か.それが考えられない場合,どうやって考えられるようにするか.(考えるきっかけになる小さな問いをいくつも作る),物事を,権威や見栄に歪まされず,自分の目でありのままに見えているか(ありのままに見えていないとだんだんと自分の感覚が狂ってくる).自分の伝えたいコアは何か(要約することでコアを見つける),伝わらない場合はどういう場合か,どうすればよいか(自分の発信したいことを自分の視点からではなく,他者と自分を含めた全体の関係性から見る),物事に取り組むときはどういう動機によって取り組むべきか(欲から生まれた動機でもかまわない,動機は多い方がよい)

2章は「自分の才能って?」と題されている.内容は,主に自分のやりたいことについて,より突っ込んだ思考をするためのきっかけが書かれている.第1章の内容を,より濃く考えるためのきっかけを提供しているように思う.
自分の才能は何か.才能は他者との関係から生まれるのではないか.表現力は一日にして成らず.表現力は「いま」をとらえるためのもの.「いま」を捉える練習をしろ.無用な気遣いで伝えたいことの本質を失ってないか.

3章の「一人称がいない」は,最近は一人称を抜いて表現することが増え,そのためによくわからない文になっているものが多い,ということを書いている.ただし,それは関係性がうまく掴めていないからではないか?という主張が見える.実をいうと,僕はこの章を把握できていない.

全ての章にいえることだが,考えるきっかけを与える文章が多く,一言で筆者の伝えたいことをまとめるのが難しい.とても乱暴にまとめるなら「おまえら,考えろ!」なのかもしれない.簡単な文章なんだけど,頭にひっかかり,「あれ,なんでだろう」と考えられるようになっている.

普段なら,大まかにでも筆者の言いたいことを理解してから,まとめとして記事を書くのだが,今回はあえて筆者がいいたいことがまだちゃんとわからないうちに書くことにした.なんだかよくわからないものを,自分なりに感じたことを書くことも,筆者のいう「いま」を捉える表現力につながるのではないか,と考えるからだ.「よくわからないけど,僕はいま
この文章をよんでこう感じる,こう考える.」このことを発信するのが,表現力を鍛えるのに重要だと思うようになった.

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