「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んだら.

とても面白かった!時間としても2時間以内にサクッと読める本だった.GOALや金持ち父さん貧乏父さんなどの本が好きな人は,この本も好きだと思う.ただ,ドラッガーの「マネジメント」についてガッツリ書いてる感じではないので,入門用として考えて買うべきかな.いくつか気になった点を以下に.

マネージャに必要な資質は真摯さ

最近は,愛想よくすること,人を助けること,人づきあいをよくすることが,マネジャーの資質として重視されている.そのようなことで十分なはずがない.
事実,うまくいっている組織には,必ず1人は,手をとて助けもせず,人づきあいもよくないボスがいる.この種のボスは,とっつきにくく気難しく,わがままなくせに,しばしば誰よりも多くの人を育てる.すかれている者よりも尊敬を集める.一流の仕事を要求し,自らにも要求する.基準を高く定め,それを守ることを期待する.何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない.真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない.
このような資質を欠く者は,いかに愛想がよく,助けになり,人づきあいがよかろうと,またいかに有能であって聡明であろうと危険である.そのような者は,マネジャーとしても,紳士としても失格である.

ギクッ.自分のことを言われているような気がした.ただ周りの要望に答えることが真摯でないことが最近分かってきた.本当に大切なことのために,勇気ある選択をすることも真摯さに含まれる.

カスタマーベネフィットから始める考え方

これは,この間の集まりでもとても言われていたことなのだが,誰にとってのどんな価値を提供するのか.その価値の本質は何か.自分たちが作ったソフトは,顧客のどんな価値を満たすためにあるのかを考えることにも繋がる.その顧客が少なくとも,トガった満足を与えるものを作りたい.

人が雇われるのは強さや能力

人のマネジメントとは,人の強みを発揮させることである.人は弱い.悲しいほどに弱い.問題を起こす.手続きや雑事を必要とする.人とは,費用であり,脅威である.
しかし人は,これらのことのゆえに雇われるのではない.人が雇われるのは,強みのゆえであり能力のゆえである.組織の目的は,人の強みを生産に結びつけ,人の弱みを中和することにある.

マネジメントは3つの役割

  • 組織の使命を果たす
  • 働いている人を活かす
  • 社会の問題について貢献する

こう読み返して気になった点をまとめて眺めると,書いてあることは至極全うだなぁと思う.「マネジメント」は30年前に書かれた本だから,今の社会では当然の常識になるほど浸透した,と考えた方がいいのかな.納得できるけど,おおお!すごい!というものではないと思った.僕が理解できていないからなのかな?

ただ,働いている人を活かす,というのは今の会社で出来ているのかな.人を記号化された職種(プログラマーとか,マネジャー)で採用して,その職種からはみ出た部分も活かせているのだろうか.いいマネジメントができるマネジャーは,そこも汲み取るんだろう.

あと,読み返すときに,引用部分と本文部分がわかりにくいレイアウトの本だな,と思った.太字にするとかフォントを変えるとかしてくれるとよかったな.そこは小説的に見せる為にあえてやらなかったとも考えられるけど.

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