Archive for 2月, 2010

「ビジョナリー・ピープル」を読んだ

月曜日, 2月 15th, 2010

ビジョナリー・ピープルを読んだ.成功者のインタビューからその成功の共通項をくくりだそうとした本だ.ビジョナリー・カンパニーのスタッフが書いているが,続編と考えない方が良い.受けるインパクトは人によって分かれると思うからだ.

要約すると,成功者は周囲の評価や判断基準よりも自分の感覚に忠実に,自分のやりたいことに近づくためのことを最優先に取り組んできた.その行動を要素分解すると3つの要素に集約できる.その3つは,意志,思考スタイル,行動スタイルだ.その各々について,成功者のインタビューを通して出て来た言葉から説明している形を取っている.インタビューの中からちょいちょい言葉をとってきているので,本全体としては散漫になっている印象を受ける.

ただ,そのぶん自分と重ね合わせて考えられるところが多いのではないか.僕はこの本の以下のような点が学びになった.

成功者の成功の基準

辞書で言われている成功の基準は,成功者たちにとっての基準とは少し違う.普通は,成功とはある一点(富や名声,目標の達成など)をさすが,彼らは自分たちの情熱を燃やせる仕事や生活にある状態を,成功と置いている.この定義だと,ある一点を目指す為に今情熱を持てない仕事に取り組むことは”成功”ではないということになる.それについて,僕は賛成だ.常に情熱を持てる仕事がはっきりしているかわからないが,情熱を持てる仕事がある以上,それに取り組むようにしむけるべきだと思う.

周囲の基準や意見に惑わされない

情熱を燃やす対象があるにも関わらず,それに取り組まないのはなぜか.それは周囲のいう成功の基準が正しいと,自分が考えているから.周囲のいう成功の基準とは,例えばキャリアや給料,肩書きだったりする.それらを得ることが真に幸せか?それで日々満足して生きていけるのか?この本で書かれている成功者は,周囲から見れば成功とは見えない人生を一部では経験している.彼らにとって,成功はたまたま,自分が情熱を燃やしていたものが周囲に認められ,取り上げられたにすぎない.

情熱の対象は霧の中

自分が情熱を燃やせる対象や,意義ある仕事が天啓によって与えられるように考えられているが,それは普通まれである.悩みながら,その時点で自分がやりたいと思うことをやっていくうちに明確になっていく.ジョブズも言うように「見つからないなら,探し続け」る姿勢が重要になる.

自分の仕事を考える3日間 番外編「温かい飲み物と,いまの自分」に参加.

土曜日, 2月 13th, 2010

自分の仕事を考える3日間 番外編「温かい飲み物と,いまの自分」というイベントに参加した.そのイベントで感じたこと,学んだこと,考えたことを残す.

定点観測は自分の変化を知るのにgood

去年の自分はどういう状態だっただろう?何が変わった?何を学んだ?新しい価値観として手に入れたものは何?

ブリコラージュ型<->ミッション型の対比

ミッションありきのチーム構成では,人は歯車になりやすい.批判が出る.ブリコラージュ型では今いるメンバーのできることから,相乗効果を探る.どちらが良い?ビジョナリーカンバニーでは実は両方取り入れているかも.(ビジョンを策定し,それに共感している人をバスに乗せるが,バスに乗る人は大事にする)

「会社 = 儲けて大きく」の呪い

その考え方は本当に正しいのか.あくせく働くのは何のため?それは図体の大きさをまかなうためかもしれない.となると規模が小さくなればそんなに働く必要ある?

動物的<->人間的という対比の視点

僕は考えたことがなかったが,人間にしかできないことがある.山登りは人しかしない.人しかしない活動はなぜ存在する?人は何故山に登る?

遊びでは『自分たちがMax盛り上がれるルールを創る』

とても共感した.自分がユーザとして,創ったルールをテストできる状態にあることが大切.その状態であるためには,作るサービスの利用者が自分でないといけない.つまり,本当に面白いものは自分がそのユーザーでないと作れないかも.

チームの人数分だけ席のある海賊船

チームは家族のような存在.1日中話し合っている日があったり,関わり方が自由だったり.しかしその状態は過去の経歴と失敗(経験)に支えられているのではないか.だとすればこれから始める人たちはどうするのがよいのか?

===追記2010/02/12
忘れてた.追加.

3つの軸を組み合わせる考え方

これまでパイ型エンジニアとか言われてたけど,3つの軸を組み合わせた方がやってる人は少ないんじゃない?

===追記2010/02/13
さらに追加.一晩おくと他にもじわじわ効いてきた.

彼らの姿勢から感じたのは3つある.

      常識にとらわれない
      現在の環境を受け入れる
      自分の直感には頑固な姿勢
常識にとらわれない

一般的に常識と思われていることにも目を向けて考えているように感じた.現在の会社の仕組みがブリコラージュ型には向いてないとか.あと,どこか「これをやらなくちゃ!」みたいなガツガツした感じがない.その思想は自分が持つ常識だったりこだわりからきているはずで,それを外して考えればもっと自由になれるのかもしれない.一方で,そのこだわりこそが,現時点でのその人らしさを作っているとも言える.自分はまだこだわっている考えがあるな.

現在の環境を受け入れる

現時点でないものは,そもそもないものだ,として考えてる.「なんでこれがないんだ」とか「これさえあれば」みたいな考え方を持つ(少なくとも僕は).でも,そもそもないものだとして考えるなら,ないことにストレスを感じずに,「じゃあどうすればいいんだろう」とクリエイティブな方向に舵を切れる.

自分の直感には頑固な姿勢

上2つはこだわりのなさを書いたけど,自分の直感や衝動にはすごく感性を働かせている.と思った.

仕事中のBGMの選択肢にCalmRadio.com

金曜日, 2月 12th, 2010

僕は作業中,耳が寂しくなったらiTunesのラジオをかけるようにしてる.
これまではジャズセクションを中心にかけていたが,最近のおすすめは「CalmRadio.com – Solo channel」だ.george winstonなどのピアノやギターのソロナンバーが中心に流れていて,耳障りな曲は流れないため思考の邪魔にならない.

これまでにかけていたのはJazzセクションにあるCBC JazzやradioioReal jazz, radioio Modern jazzをかけてた.新しめのジャズが好きなら.移動中はFlyCastというiPhoneアプリ内にしかないradioio nouveau jazzというチャンネルが最高.jamie currumやnorah jones等の最近のオルタナティブ寄りのジャズアーティストを中心にかかっている感じ.

「答えが見つかるまで考え抜く技術」を読んだ

木曜日, 2月 11th, 2010

「答えが見つかるまで考え抜く技術」を読んだ.その技術は,「日々問いを持って生きること」.問いを忘れず,問いのプールを用意してそれを見返すこと.そして日々それを考えること.その結果,考え抜くことができるというものだった.あとそのための細かいTipsと,この人の人生の話だった.

「私家版 ユダヤ文化論」を読んだ.

木曜日, 2月 11th, 2010

私家版ユダヤ文化論を読んだ.
この本は,ユダヤ人とは何なのかを,ユダヤ人とは何でないのかを考えることで明らかにしようと考えた本だ.が,僕はユダヤ人が誰であるかを知りたいのではなく,ユダヤ人の特性(特に考え方や思考方法)を知りたいと思っており,知り合いからこの本を推薦された.

なぜユダヤ人の特性を知りたかったのには訳がある,ユダヤ人はかなり少数の民族(ちなみに,この本ではユダヤ人は民族でも,ある宗教を進行する集団でもないとしている.ユダヤ人は言うなればプログラマーやデザイナーと同じで,ある思考形態を共有する集団であると理解した)にもかかわらず,かなりの数のノーベル賞を受賞したり,イノベーティブな発明(銀行や貨幣など)を考えだしている.すなわち,かなり優秀な民族であり,その原因には民族特有の思考形態があると考えた.自分もできるならば彼らのように頭が良くなりたいし,人類の未来を良い方向へシフトするようなイノベーティブなものを実現したい.だから彼ら特有の思考形態について知り,その知性を少しでも身につけることができればと思った.

で,ユダヤ人の特性とは何だったか.正直理解できていないがとりあえず書くと,「時間の捉え方が違う」ということ.彼らは未来から過去に時間が流れる感覚を持っているらしい.それは,僕の解釈で言うと将来のビジョンから考えると,現在はこれをなさねばならないという,ビジョンをもとにした考え方が出来るということなのか?と考えている.でもそのために回りくどい説明をしているとも考えにくいし..どういうことなんだろう?一度ユダヤ人の方にお会いして,この感覚について意見を聞きたい.彼らが歴史的に遅れてきた存在であるためにその感覚を持った,というのは説明としてつじつまがあっていない.どういうことなんだ?

—-追記2010.02.11
知人とのディスカッションで,僕たちがビジョンだと感じているもののリアリティが全く違うのではないか,という新しい視点を手に入れた.本当のところどうなんだ?

イノベーターを生きざま(とAppleの歴史)を知る.「iCon」読了

金曜日, 2月 5th, 2010

iConを読んだ.

ジョブズが禅に取り組んでいた,ということを聞かされた.割とAppleについては詳しいと思っていたがそのことを知らなかったので,より詳しく知りたいと思ってこの本を手に取った.また,今取り組んでいる作業の関係からジョブズが人生の分かれ目で,いかにして自分の軸を見つけ,苦労に対処してきたのかを知りたいと思った.

そういう背景を元に読んでみて,面白いと感じたのは子供時代からNeXTを創立するまでの初期Appleまでのジョブズの生き方や考え方だ.若いときの苦悩や,イノベーターらしいエピソードが満載の部分だと思う.
特に,毎日3,4本電話をかけて一流のPRマンを雇い,それがあの伝説的なCM「1984」に繋がっていたり,ATARIでバイトするために「雇ってくれるまで帰らない」と言って居座るような頑固さが描かれてる.また,電話帳を出して「これ以上大きいコンピュータは許さん」と宣言する,不可能に思えるが技術者を鼓舞させる課題設定だったり,宇宙に衝撃を与えるようなものを作ろうというビジョンだったり,すごいビジョナリーで,鋭いリーダーを物語るエピソードが痛快だ.

あと,自分の軸を見つけることについては,彼がAppleを追い出されてから,NeXTを立ち上げるまでに「自分が一番情熱を注いで来たことを書き出し」,最終的にコンピュータを作ることに再び取り組むところが参考になる.この手法は確か佐藤雅彦さんも何かの本で書いていたなぁと思ったり.

正直NeXT以降は,ジョブズ自身の考え方や内面に焦点をあわせた文が少なくなり,PixarとDisneyとの駆け引きや,iMac以降の活躍を書いているだけのような気がした.なので,後期Apple以降のジョブズ自身の考え方を知るにはStanfordの卒業式でのスピーチを聞く方がいいかも.ただ,Appleと
Jobsにどういう歴史があったかを知るには,この本は有効だと思う.

本自体はすごく分厚く,読むのにかなりの時間がいる.1章ずつちょびちょび読むのがいいかも.

中学生でColor Classicを触って以降,かわいくてわかりやすいコンピュータ(当時Windows95は子供の僕には直感的ではなかったし,無骨なマシンが多かった.あと,よく青い画面を出した)を作るAppleという会社は気になる存在だった.

最近の人は知っててiMac以降のjames Ivesのマシンかもしれないけど,昔もかわいいマシン作ってたんだよ.Color ClassicとかSE/30とかPowerbookベネトンモデルとかeMacとかArtemisとか20th aniversary macとか.Old Macもよかったことに目を向けて欲しいなぁ.ただ,このころのMacってスカリーの時代だったことをこの本で知った.まだまだAppleマニアじゃないなぁ..