「脳に悪い7つの習慣」新書なのに長く効きそう!
水曜日, 12月 30th, 2009
この本を父からもらった。仕事への取り組み方や思考力を伸ばしたいと考えていた折に読んだので1章、3章、4章が参考になった。新書であるにも関わらず長く効きそうな内容なので、ブログに整理して我が身に知識を染み込ませることにした。
1章は、脳が情報を処理する仕組みについて解説があった。
処理の流れとしては、以下のようになる。
- A10神経系が情報を好きか嫌いか判断する
- 情報が前頭前野に送られ、理解する
- その情報が”自分ごと”ならば自己報酬系という通路に送られ、思考に入る
- 思考の結果を海馬系で記憶し、いつでも利用できるようにする
この流れの上で重要なのは、まず情報の好き嫌いの判断から、情報処理が始まるということ。情報を取り入れて思考まで持っていくためには、情報を嫌わずに、取り入れる姿勢が必要になる。その上で、主体性を持って(要するに興味を持って)情報に接することで、より高い思考に持ち込める。
脳の情報処理の仕組みに触れた上で、脳の特性(3つの本能と2つの癖)を踏まえる。脳には「生きたい」「知りたい」「仲間を作りたい」という本能がある。これらの本能を磨くことが、脳の活性化や高度な処理を可能にする。
その本能に加えて「自己保存」「統一性一貫性」という2つの癖がある。これらは生活に必要だが、うまく使わないと人生を制約する。「自己保存」は自分の今の状態を変えないでおこうとする癖だ。例えば、隠蔽工作をしていた社長がさらに嘘を上塗りするのは、社長という肩書きを捨てないための自己保存の行動と言える。「統一性一貫性」は、自分の意見に統一性があるように振舞う癖だ。この本能と癖をうまく扱い、種々の能力を高める方法を2章以降で書いている。
3章は特に、よりよく思考するための脳の使い方について書かれている。よりよく思考するには、自己報酬系をうまく働かせることが重要だ。自己報酬系をうまく働かせるコツは「目的と目標を明確にし」「ゴールを意識せず」「主体的に、自分がやってやるという意思をもって」「達成のしかたにこだわる」「目標の達成に向けて一気に駆け上がる」こと。
目的(抽象的、大きい)と目標(具体的、小さい)を明確にするのは、具体的な目標が設定されないと、自己報酬系がきちんと働かないかららしい。
ゴールを意識しない理由は、ゴールが見えてしまうとその直前で「もうだいたい出来たかな」と思ってしまうからだ。「だいたい出来た」と思ってしまうと、その時点で脳には報酬が支払われるため、それ以降の活動能力が落ちる。「達成の仕方にこだわる」というのも同様の理由だ。
主体的にやるのは、自己報酬系が自分がやってやる、という意思に大きく関わっているから。それは、情報に興味を持つという主体性がないと、自己報酬系に至る以前の情報の好き嫌いや理解を行う際に、情報がブロックされてしまうからだ。
コツコツやらず「目的の達成に向けて一気に駆け上がる」のは、コツコツやるというのに「失敗したくない」という自己保存の癖が働いており、脳の活動に制約をきたすかららしい。一気に駆け上がることで、脳はその目標に全力投球できる。
4章はまだまとめられていないので、後日。ただ、読書は1度読んだだけでは役に立たない、という点は非常に頭に残っている。なんども繰り返し読むことで、頭に入り、実際に役に立つ知識となる。ちょうどこの本を読んでいたときに、大学院の先生から「そいつに実力があるかを調べたかったら、ホワイトボードとペンだけ持たせて、理論の説明をさせてみればいい。丸腰の状態でどれだけ頭にあるかが実力だ」という話を聞いていた。これらには、本当に役に立つ知識は、本のインデックスを覚えて、いつでも情報を引き出せるようにしておくことではなく、頭に(というかもはや体に?)染み込ませているものだ、という点で共通するものを感じた。これまで、情報に飢えるように本を読んでいたので、読み方を本当に良い一冊を染み込むまで読むようにしたい。もちろん、これまで同様、良い本かどうかをザッピングすることはやめないが。
初めてのPerl