イノベーターを生きざま(とAppleの歴史)を知る.「iCon」読了
金曜日, 2月 5th, 2010iConを読んだ.
ジョブズが禅に取り組んでいた,ということを聞かされた.割とAppleについては詳しいと思っていたがそのことを知らなかったので,より詳しく知りたいと思ってこの本を手に取った.また,今取り組んでいる作業の関係からジョブズが人生の分かれ目で,いかにして自分の軸を見つけ,苦労に対処してきたのかを知りたいと思った.
そういう背景を元に読んでみて,面白いと感じたのは子供時代からNeXTを創立するまでの初期Appleまでのジョブズの生き方や考え方だ.若いときの苦悩や,イノベーターらしいエピソードが満載の部分だと思う.
特に,毎日3,4本電話をかけて一流のPRマンを雇い,それがあの伝説的なCM「1984」に繋がっていたり,ATARIでバイトするために「雇ってくれるまで帰らない」と言って居座るような頑固さが描かれてる.また,電話帳を出して「これ以上大きいコンピュータは許さん」と宣言する,不可能に思えるが技術者を鼓舞させる課題設定だったり,宇宙に衝撃を与えるようなものを作ろうというビジョンだったり,すごいビジョナリーで,鋭いリーダーを物語るエピソードが痛快だ.
あと,自分の軸を見つけることについては,彼がAppleを追い出されてから,NeXTを立ち上げるまでに「自分が一番情熱を注いで来たことを書き出し」,最終的にコンピュータを作ることに再び取り組むところが参考になる.この手法は確か佐藤雅彦さんも何かの本で書いていたなぁと思ったり.
正直NeXT以降は,ジョブズ自身の考え方や内面に焦点をあわせた文が少なくなり,PixarとDisneyとの駆け引きや,iMac以降の活躍を書いているだけのような気がした.なので,後期Apple以降のジョブズ自身の考え方を知るにはStanfordの卒業式でのスピーチを聞く方がいいかも.ただ,Appleと
Jobsにどういう歴史があったかを知るには,この本は有効だと思う.
本自体はすごく分厚く,読むのにかなりの時間がいる.1章ずつちょびちょび読むのがいいかも.
中学生でColor Classicを触って以降,かわいくてわかりやすいコンピュータ(当時Windows95は子供の僕には直感的ではなかったし,無骨なマシンが多かった.あと,よく青い画面を出した)を作るAppleという会社は気になる存在だった.
最近の人は知っててiMac以降のjames Ivesのマシンかもしれないけど,昔もかわいいマシン作ってたんだよ.Color ClassicとかSE/30とかPowerbookベネトンモデルとかeMacとかArtemisとか20th aniversary macとか.Old Macもよかったことに目を向けて欲しいなぁ.ただ,このころのMacってスカリーの時代だったことをこの本で知った.まだまだAppleマニアじゃないなぁ..