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西村佳哲さんの「自分をいかして生きる」が良い。

火曜日, 12月 22nd, 2009

読了。

前刊である「自分の仕事をつくる」を読んでから、自分のなかで仕事の定義が変わった。仕事とはかくあるべしといった押し付ける論調ではなく、問いかけや思考の切れ端がたくさん横たわっている。その切れ端の続きを、自然と考えてしまうような作りだ。その時、自分の仕事に対する考え方を見つめ直すことになる。単なるハウツー本や、xx術のような小手先の術の話は一切出てこない。エッセイのようであり、思想書のようでもあり、雑誌のようでもある。

読み進めていると、まるで親しい友人からの手紙を読んでいるような気分になる。もし今自分を活かした仕事をしていると思っていないなら、一度友人から届いた手紙だと思って手にとってみて欲しい。

「貧乏はお金持ち」読書ログ

日曜日, 7月 19th, 2009

「貧乏はお金持ち」という本を読んだので,ログを残す.

前半,特にまえがきと1章2章あたりの内容がすごく興味深かった。

面白かったのは,自由の定義と,会社と個人の関係性だ.著者によると,自由とは「人生を選択できる経済的な土台」である.自分を養う資力がなければ,資力的にどこかに依存する必要がある.この経済的に支配されてる状態を,一般に「隷属」と呼ぶ.

依存先は,仕事をした対価として資力をくれる会社や,ある年代までは面倒を見てくれる親だったりするわけだ.隷属の状態では,自由な人生を送っているとは言えない.経済的に支配されているため,たとえば会社の仕事をこなさなければならなかったり,親の言うことを最低限守る必要があったりする.と考えると,自由な人生を送るには自分の手で金を稼ぐことが重要だ.

自分の手で稼ぐとはいうが,今の世の中で稼ぐ方法は抽象化すると一つと言う.

「資本を市場に投資し,リスクを取ってリターンを得る」

通常は,人的資本(つまり労働力)を高めることでリターン(お金)を得ている.人的資本を高めるというのは,簡単にいうと高い学歴を持つとか,高いスキルを持つとかそういうことになる.一般的には,若いうちは人的資本で稼ぎ,歳を取れば年金や若いうちに稼いだ資本を運用することで生活する.

そういうわけで,ふつう若い人は人的資本を最大化し,リターンを多く得る戦略を取る.ここで重要なのが,リターン = お金ではなく,その人の精神的な満足度も含まれることにある.なので,就職先に5年間は辛いけど儲かるコンサルを選ぶ人もいるし,農家を継いで父母と暮らす人もいる.

でもここで,論理的に矛盾があるように思った.自由な人生を送るには,自分の手で金を稼ぐと言う.しかし,自分一人で金を生み出すことはできない.上記の例で言うならば,人的資本を市場に投資しリターンとして金を得るのだから,
人的資本を投入する市場に隷属することになる.もっと具体的に言えば,金は,誰かに必要とされるサービスの対価としてもらうものだから,サービスを使ってお金を落としてくれるユーザーに隷属するんじゃないかと思う.

だから,会社に属さず一人で仕事をしたとしても,結局は資力は他者に依存する.そういう意味では,どんなふうにしても,他者に隷属する状態が続き,人は自由ではいられない.なので,著者の言う自由には定義的に無理があるなぁ,と思いました.

でも,その隷属する先が会社一つだと,それがこけたとき危ないのは当然だよね.だから,隷属する先をいくつも用意するとか,他の会社が欲しがってくれるスキルを持つとか,節税のために国家を道具として利用し,生き延びる戦略を持つとか,対策をしておいた方が良いよということでした.その点は非常に同意だし,特に国家を利用するTipsが色々書かれているので,手元に置いておくのは良いかも.

ただ,結局節税は,そもそも収入がある人が如何に利益を多く手にするか,という話なので,収入は頑張って自分で上げて下さい,とのことでした.w